「言ったもん勝ち職場」とは?

言葉の定義が曖昧なので、次の1〜5に該当する人が幅を利かせている職場が「言ったもん勝ち職場」ということにします。
- 「俺やってます」アピールで評価を得ようとする人
- 上司からの評価を上げてもらうためには手段を選ばない人
- あろうことか大きな声で他人の揚げ足を取りだす人
- やりたくない仕事は真っ先に大声をあげて拒否する人
- 他人の手柄を横取りする人
5は論外ですが、どれも割と身近に存在する人たちではないでしょうか。
このような「言ったもん勝ち」な奴が声を上げると、彼らは得をしますが、本当に一生懸命頑張っていた人が損をすることになります。
どういうことかと言えば、「言ったもん勝ち」な奴だけが何故か評価されて大変な仕事から免れる、一方で何も言わずに一生懸命に働いている人の評価が下がる割には仕事量が多くなったりと仕事上の不公平が多い職場となってしまうでしょう。
それが嫌で転職するのも手段の一つかもしれませんが、悩んだまま「言ったもん勝ち職場」に勤め続けている一生懸命な人は、そんな職場に悲観する気持ちを一度堪えて、発想を変えてみて欲しいです。
全ての仕事を引き受ける必要は全くないですが、一度でも引き受けたのであればそれは立派なあなたの仕事で、やり遂げなければいけません。
そして「言ったもん勝ち」な奴らも状況次第ではあなたを助けてくれることがあるかもしれません。
この記事は「言ったもん勝ち職場」に悩まされ続けて、上司からの評価も良くないが、「お前はもっと評価されるべき」と言ってくれる先輩に襟を正されながらなんとか感情のバランスを保っている私が、「言ったもん勝ち」な奴を味方につけて仕事を捗らせた話を記事にしました。
「言ったもん勝ち」な奴を味方につけて仕事が捗った話

日頃から小さな恩売りを積み重ねるよう心がけていた
特に「言ったもん勝ち」な奴らには自分に関係ない仕事でもちょっとだけ手伝ったりと、日頃から恩を少しずつ着せていました。
ここで気をつけていたのが、「俺がしてやった感」を決して出さずに、どんなに小さなことでも、掃除や洗浄などの雑用でも、当人不在のうちにさっと終わらせて空気のようにサポートすることです。
ただでさえ忙しさで人間関係が拗れる職場内の雰囲気が、自分の小さな行動の一つで良くなるのであれば、それは純粋に良いことです。
ただあくまでも「言ったもん勝ち」な奴らへの対策であるため、誰にでもできるような簡単なことをするのが良いです。
手の込んだことをサポートしてしまうと、手柄を持って行かれたときに悔しさで苦しむことになりますし、横柄にもケチをつけられたときに悔しい思いをしてしまうためです。
「これぐらい、くれてやるわ!」ぐらいのことで恩を売ることを日頃から心がけていました。
一生懸命さだけは常にアピールしていた
疲れるのであくまで「一生懸命なふり」です。
一生懸命やったって評価してもらえないし、かと言って怠けていると思われては角が立つので。
ただやるべきことを淡々とこなして、他人の目はできるだけシャットアウトすることで精神衛生を保っていました。
そうしていると、上司を含む他人からの評価なんてどうでもよくなり、要は自分の仕事をどうやって期限内にやり切るか?やれないならどうすべきか?みたいなことだけを考えるようになっていました。
いざ困ったときに「困ってます」アピールをした
職場の人間関係で憂鬱な気持ちになる私が、仕事で困るシチュエーションは次の一択です。
そう、「業務の進行上で苦手な人と話さなければならない。」ただそれだけです。
残業しなければさばき切れない業務を抱えている状況よりも、劣悪な環境の中で暑さや寒さに耐えながら作業をしなければならない状況よりも、たとえ暇で快適であっても苦手な人とコミュニケーションをとらなければ自分の業務が遂行できない状況が一番苦痛を感じます。

「言ったもん勝ちな奴」はいいよな…。苦手な奴が居なさそうで…。
そこで、敢えて同じ部署の「言ったもん勝ちな奴」であるA氏に聞こえる場所で「あ〜困ったなぁ〜…云々」と独り言を言ってみることにしました。
するとその声を聞いたA氏は「仕方ないな」と言って、私が苦手とする人とのコミュニケーションを全て代行してくれたのです。
おかげで私は一番のストレスを感じることなく、業務を遂行することができました。
素直に感謝の気持ちは伝えた
してもらったことについては素直に「ありがとう。」を伝えました。
自分一人では抱えきれないストレスをほぼゼロにしてくれたわけですから、お礼は人として当然すべきものだと思っています。
後で恩着せがましく言われようが当たり障りなく受け流せば良いし、このことで私が上司から評価されなかったとしても自分が抱えている業務がスムーズに遂行されたのであればそれで良いのです。
日頃から「言ったもん勝ち職場」に悩まされている私ですが、自分の捉え方一つで人を敵に回すことなく、むしろ自分にとって良い方向に働いてくれることすらあることをこの経験から学びました。
すぐに感情的になってはいけないし、自分の中にある人に対する印象を決めつけてしまってはいけませんね。
まとめ
「言ったもん勝ち」と一口に言ってもさまざまな「言ったもん勝ち」な奴が存在するのが職場なので、今回のシチュエーションが他の人には通用しない、ということもあるかと思います。
ただ、そのような人たちを「悪だ。」とひとくくりにしてしまうのではなく、どうすればいざという時に自分の仕事の力になってくれるのかを考えて日頃からの自分の行いについてを考えることができたなら、そのような人たちも憎むべき存在ではなくなってくるかもしれません。
言い方は悪いかもしれませんが、「毒をもって毒を制す」ということば通り、「言ったもん勝ち」な奴らの声のでかさを利用して、職場の理不尽に立ち向かいながら仕事を進められたらそれは素晴らしいことです。
この記事が「言ったもん勝ち職場」で悩まされている人の助けになれたのであれば幸いです。
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