※本記事はネタ記事です。
ビジネスにおいて個人の特性や個性が重要視されるようになった現代では、個人がそれぞれに抱える体臭がその人自身の持ち味として受け入れられつつあります。
体臭持ちの皆様、お待たせしました。
「臭くてもいいじゃないか!それが個性ってものよ!」と言える社会の到来です。
例えば、加齢臭や口臭、腋臭など、身体中のありとあらゆる臭いを持ち合わせた人が社内で「オールラウンダー」として胸を張って活躍する事例や、加齢臭を取得した者が次におなら臭を目指す等積極的に体臭を取り入れる事例も近年では右肩上がりとなっています。
従来は内々に包み隠していたコンプレックスであった体臭が、今では堂々と他人の前でアピールし、最大限に開放できる時代となりました。
本記事では「ぷーんと臭くて仕事ができるビジネスマン」の働き方の例を体臭別にご紹介します。
加齢臭の道を極めしビジネスマン
「千里の道も一歩から」の言葉の通り、やはり加齢臭なので一般的に取得には莫大な時間と努力を要します。
しかし、弱冠20歳そこそこの新入社員にしてよく分からない加齢臭を全身から放つ強者もおり、彼等は入社したときから役員への出世コースが約束されます。
黒いスーツがコナを吹いていたり、頭髪が皮脂か整髪料かの見分けも付かずにベタベタしている社員は、その素質を見出され即座に本社に配属されます。
ただしそれは加齢臭に恵まれたラッキーケースであり、正統派加齢臭を取得したビジネスマンの多くは修行好きの努力家です。
口臭の道を極めしビジネスマン
リスキーでスリリングな冒険心に富んだ口臭持ちのビジネスマンは、いつもむし歯と隣り合わせです。
突飛な発想で仕事の切り口を探しては、顧客にも口臭をまきちらしてK.O.勝ちです。
目は口ほどに臭うのであり、口は臭いの元であり、はちゃめちゃな臭いのせいで人の口に戸は立てられません。
しかし中には、ペペロンチーノ、ゴルゴンゾーラ、焼肉などで出世を目論む不届きなイカサマ野郎もいます。
そして実力派口臭ぷんぷん社員が虐げられ、インスタント口臭社員が大出世してしまう例も後を断ちません。
見せかけの口臭に惑わされない人事評価制度が必要です。
腋臭の道を極めしビジネスマン
無自覚に腋から溢れ出す汗が知らず知らずのうちに臭いを発する、いわゆる天然系腋臭ふわりん社員は人から言われなくても自然な流れで仕事を進められる能力水準の高いビジネスマンが多いです。
一昔前まではエチケットとしてミョウバン成分のデオドラントを腋に塗りたくっていましたが、今や個性に蓋をする時代は終わったのです。
腋から香るカレースパイスのような臭いをオフィス中に振り撒いては、奇声を上げて走り回り、自分のデスクに座り直してソリティアかマインスイーパーを起動しましょう。
体臭持ちが虐げられる社会が終焉を迎えたことに、オフィス中から拍手喝采が鳴り響き、感極まった末にハンカチで涙を拭う社員も現れることでしょう。
足の臭いを極めしビジネスマン
「能ある鷹は爪を隠す」とはよく言ったもので、必要以上に自分の能力をひけらかすことを嫌う者がいます。
彼らの本領は靴下の脱衣時に発揮されます。
自由でしなやかでちょっぴり自分勝手で、それでいて優しいのは彼らの足の臭いそのもの、弱い者の味方参上です。
「腐った大人を許してはおけない…。」
悪ハゲ上司、お局、ごますり上手、社会とはまるでオオカミが生息する渓谷のよう。
窮地に立たされた弱きビジネスマンの前に漂うそら豆のような臭い。
足臭ビジネスマンの登場です。
彼らは群れ(蒸れ)を嫌い、悪い大人の社内用スリッパに臭いの焼き印を押してくれるでしょう。
ミドル脂臭を極めしビジネスマン
なんだかよく分からない体臭ですが、ミドル脂臭とは後頭部から頭頂部にかけての臭いをいい、常在細菌により汗の成分が分解されることで、臭いを発生させます。
なんだかよく分からないミドル脂臭を漂わせながら、なんだかよく分からないが物凄い自信に溢れており、なんだかよく分からないがつい付いて行きたくなる兄貴肌がいます。
しかしながら、ハッタリこそが自信の根底で実は案外それが必要なのだと。
ちょっとした自信のなさや、そういう素振りを見せることで、自分が不利な局面に立たされるような思慮深さが仇となる社会です。
だからこそ、ミドル脂臭のようなよく分からなさが必要なのではないでしょうか。
おならの道を極めしビジネスマン
「ぷー」と鳴いて意志を伝えるビジネスマン。
なぜかしら、おかわりが欲しくなりますが、多くは求められません。
表情や臭い、「ぷー」の音、彼が見ている方向。
五感を研ぎ澄ませながらあらゆる情報を読み解き、自分の頭で考える必要があります。
コメント